移動式あそび場全国ネットワークの仲間であるまちのこ団のだんちょうこと増田大和さんから応援メッセージをいただきましたので掲載します!!
人を知り、まちを知り、己を知ること
まちのこ団 団長 増田大和さん
ただ、あそぶ。それだけで十分なようでいて、それだけでは届かないものもある
ただ、あそぶ。それは、子どもの情操や感覚・感性、心身の発達にとって、本当にそれだけで十分なことです。けれど、人間は社会の中で生きていく存在です。家族、学校、会社、地域組織…様々な集団に所属し、他者と関わりながら育ち、暮らしていく。そう考えると、「ただ、あそぶ」だけでは足りないことがあるのも事実です。
もちろん、「ただ、あそぶ」それだけでいいと願いたい。
しかし、そうしたあそびのベクトルを、自分の内側だけに向けるのではなく、外側──他者やまちに向けたとき、子どもの世界はぐっと広がります。自分のことだけを見ているのでは気づけなかった出会いや経験が待っていて、それが巡り巡って、また自分を知る手がかりとなっていくのではないでしょうか。
ぼくがあそび場づくりの現場で日々感じるのは、人が人を信じることがどんどん難しくなっているという現実です。一方ではSNS上の、顔や名前も知らない”誰か”の言葉は簡単に信じるのに、目の前の人の存在は疑ってかかる。そんな風景が、子どもにも大人にも、当たり前のように広がっています。
初対面の人をどう信じればいいのか──その問いに、正確に応えることはできません。ただ、人は無条件で誰かを信じているのではなく、その人の身なりや言葉、背景、立ち居振る舞いや周囲との関係性など、さまざまな要素から「信じていいかどうか」を判断しています。そしてその判断は、過去の経験、積み重ねに大きく依存し、左右されます。
どういうことかというと、「〇〇のような人は××だ」という以前に見聞きしたことからの認識や、そういった実体験の積み重ねが、私たちの中に“信じる/信じない”の基準をつくっていきます。そしてそれは、誤解も生むし、自分の中の正しさも生んでいく。そうであるならば、、人との出会いやまちとの関わりの中で、その“経験”自体を豊かにし、書き換えていくことが自分の成長であり、生きていくうえで大切な要素なのではないかと思うのです。
しかし、それでも他者と自分との間には、どうしても越えられない壁があります。その壁を越える唯一の方法が「信用・信頼」であり、「信じようとする意思」なのだと思います。人は人と関わることで生きていく。その出発点が、外あそびにある。
外であそぶ。知らない誰かと出会い、一緒に時間を過ごし、その場の空気や自分の心の動きを感じる。そのひとつひとつが、自己を深く知るための体験であり、社会とつながる第一歩です。
ぼくは、だからこそ、人を簡単には信じられない時代に、安心してあそべる場をつくるこの挑戦を、心から応援したいのです。この活動は、ひとつの団体だけでは成しえません。行政、市民、企業、多くの人の理解と支援が必要です。
どうか一緒に、応援してください。ぼくたちと一緒に行動をしてください。未来のために、子どもたちのために。よろしくお願いします!
スタートから1か月を迎えて80万円以上のご支援をいただいております。
みなさま。ご支援ありがとうございます。
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